安全投資のススメ(5)安全投資のススメ(5)~分割買いをしよう~前回まで、どのような銘柄を(What)どのようなタイミング(買値)(When or How much)で買うのがいいのか?と いう話をしてきました。 では、どのような買い方(How)をすればよいのでしょうか? ”買い方”って何?ということなんですが、証券会社に口座を開いて、注文して、 といったベタなことがいいたいわけではありません。 株でも何でもそうですが、投資先への買いは”分割買い”をすべきなのです。 要するに、全金額をいっぺんに投入するのではなく、何回かにわけて買っていくのが 損をしない買い方です。 前回までに、株価には”激安最安値”というのがあり、大体それくらいになったら 買いだというのは述べてきました。 では、その値段で全額投入したらいいじゃないか、何も考える必要はないじゃないか、と 思われるかもしれません。 なるほど、実際に、激安最安値まで下げてくるのであれば、それで構いません。 しかし実際には、その値まで下げてくるかどうかは、神のみぞ知るところです。 かなり高い確率で、その手前で株価は反転してしまいます。 気長に待てればいいのですが、こうしているといつまでも買えず、 資金効率が低下します。 (こういうことを繰り返していると、いつまでも買えないのでイライラしてしまい、 ついつい追っかけ買いをしてしまい、思わぬ高値掴みにつながったりします(^^;) そこで・・分割買いとなります。 激安最安値から2割上、1割上で3分の1ずつ、指しておきます。 そうすると、最安値までもし下げてこなかったとしても3分の1ないし2は 買えている状態となります。 また、この状態というのは、買った株は一時含み損状態になるのですが、 その時点でも、まだ下げてくると、もっと安く買えるわけですから、 ウェルカムな状態になります。(心理的優位性を保てる) ここが一発買いと違うところです。 一発買いですと、買えないときもあります。 買ったあと、もし買値から下げた場合、指をくわえてみているしかなくなります。 (のみならず、含み損が増えていく状況に、思わず食事ものどを 通らない状況になるかもしれません) ここで、3分の1ずつ、とやっていますが、逆ピラミッド型の買い方も有効です。 すなわち、1回目の買い1、2回目の買い1、3回目の買い2、と いうように1:1:2で安値になるほど買いの量を増やす方法です。 ただしこれをやる場合は、下げるほど大きな資金を投入していくわけですから、 底値について、自分が確信を持てる値のときにやるべきです。 でないと、怖くて買えたものではありません。 今日の話は、これくらいにしておきます。 経験を積んだ投資家は、大体こういう方法で株(ないし外貨・投資商品)を買っています。 (逆張り投資家の場合。順張りの場合はまた別。) ただしこの方法は、下値を突き抜けてさらに下に下げられると心理的にもかなり 苦しくなりますので、一応バックアップの資金を残しておくことと、底値に対して かなりの確率の高いことが確信できるときに行う方法だと思います。 株の場合は、激安最安値という下値メドがありますので、この方法は非常に有効です。 為替の場合は、株のように買い対象となる通貨の”基礎価値”は存在せず、 自国通貨との間の相対的な評価になりますので、絶対的な”底値”は存在しません。 ですので、為替へもある程度援用できる方法だと思いますが、さらに慎重(上図の点線の 指値間隔を広げておくなど)に行う必要があるといえるでしょう。 では、次回。 ジャンル別一覧
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